どっちが速い?自動車と鉄道の所要時間比べ Part1水原駅~村上駅

国道
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撮影日:自動車→2024年12月11日 鉄道→同年12月14日

遠出の際に私は自動車か鉄道かを選びますが、この時に疑問に感じていることがあります。

「自動車と鉄道、どっちが速いんだろう?」

我ながらしっかりと把握できていませんでした。

そこでこの際に計ってみようと思いつき、タイムを取ろうと試みました。

ー計測方法ー

計測区間:水原駅~秋田駅

沿線自治体(鉄道は全区間が羽越本線)

  • 新潟県
    • 阿賀野市 国道460号
    • 新発田市 国道460号・7号
    • 胎内市 国道7号
    • 村上市 国道7号
  • 山形県
    • 鶴岡市 国道7号
    • 三川町(自動車) 国道7号 庄内町(鉄道)
    • 酒田市 国道7号
    • 遊佐町 国道7号
  • 秋田県
    • にかほ市 国道7号
    • 由利本荘市 国道7号
    • 秋田市 国道7号

途中地点の計測

自動車鉄道
駅付近の交差点を通過した直後にラップボタン駅に到着した瞬間にラップボタン

が自動車ルート・が鉄道ルートを表します。(大変おおまかな記載です)

手書きのため所々ジグザグな線が出来上がっていますが、入り組んだ道は通っていません。

測はスタートからゴールまでの所要時間を取るものでそれぞれスタート時刻は別です。

風景の撮影

風景の撮影はやはり鉄道の方がやりやすく、いつ停まれるか分からない道路での撮影は危険です。

そのため自動車側の開設は地図での表示となることをご了承ください。

ー夜明け前の水原駅ー

ストップウォッチ準備完了

自動車も鉄道もスタート地点はここ水原駅です。

写真は鉄道での計測の日に撮影したものです。

この駅を発車したところからストップウォッチを起動して秋田駅に到着したところで止めます。

ゴールに到達する頃には一体どこまで時間が経っているのでしょう?

ースタートー

発車時刻

  • 自動車:午前9時55分 水原駅を出発
  • 鉄道:午前6時29分 水原駅を発車

どちらの日も気温が低く冷たい雨と雪が降りしきる環境でのスタートでした。

ー最初はどちらも抜いたり抜かれたりー

水原駅から新発田駅までの走行状況

自動車

駅を出発後に国道460号・7号を北上します。

  • 水原駅出発から新発田市まで

新発田市までの走行ではまだ鉄道とほとんど所要時間の差はありません。

出発後国道460号沿線は阿賀野市を斜めに横切る形で広がり、沿線はすっかり稲刈りを終えた田園が続きます。

50~80m感覚で車は走行しており混雑は見られません。

このスムーズな交通事情のため、新発田市街地に入るまでの25分間は60km/hをほぼ維持した走りが叶いました。

新発田市街地に突入すると40km/h程に速度は落ちました。

しかしそれも5分経てばスピードは元通り、島潟交差点で国道7号へ合流しました。

路線はそれぞれ平行しています。
  • 新発田市から村上市までの走行状況

国道7号合流後は道路の線形はさらにまっすぐとなり北へと伸びています。

ここからしばらく、線路が進行方向左に平行しており時々列車が通過します。

460号と変わらず田園風景が続きますが交通量は増加します。

しかし道幅も広がり速度が落ちることはなく新発田市の次、胎内市も順調な走りを見せました。

村上市突入直後には少し速度が落ちました。それは村上市旧荒川町の中心部で交通量が多いからです。

この十文字交差点付近では山形県方面から来た車両が合流するために交通量が増えて信号も多いのです。

所要時間に差が現れ始めた

先程の交差点に突入する頃には、それまで一緒だった両者の所要時間に差が現れ始めました。

自動車の方はこれまでと速度は変わりません。つまり鉄道側の速度が上がったのです。

十文字交差点近くに位置する坂町駅から村上駅間の線路は線形が良く、高速走行に適しています。

そのため、さらに差が開いてしまうことは言うまでもありません。

村上駅に接近した地点のロードサイド店舗で途中計測

村上駅に近い国道7号線の交差点で一度目の途中計測です。

時間は・・・1時間19分33秒 時刻は10時14分 標準的な走りです。

しかしここから先、7号は鉄道よりも内陸側を通ってショートカットします。

つまりこの先で開いた所要時間を縮められるはずです。

縞模様の線が羽越本線、おにぎりマークの7が国道です。

地図の通り国道7号は走行距離が短くなっています。

どこまで距離を詰められるでしょうか、期待が高まります。

鉄道

快調なエンジン音を挙げて水原駅を発車した列車は国道と同じく田園風景を走り抜けます。

  • 水原駅から新発田駅までの運行状況

乗り込んだ列車は始発便で何人かの学生とそれより少し少ない観光客が席に座っています。

ここから先、新発田駅までは閑散区間のために乗客全員が座ることが出来ていました。

その車内の安心感と外の寒い風景が混ざりあい、この時の私は絶対に外に出たくない!と強く感じていました。

明け方の新発田駅
  • 新発田駅から村上駅までの運行状況

新発田駅を発車後は立ち客が現れ始めました。この先の村上市内の学校まで通う学生が多数を占めます。

自動車パートで記述した島潟交差点はここから北におよそ1km地点です。

タイムは・・・17分53秒

この時点では自動車とほとんど差がありませんが、村上駅に到着するまでにこちら側がリードしていました。

まっすぐな線路を100km/hで駆ける

新発田駅よりも北側の羽越本線では特急列車が運行されます。

その高速走行に耐えるためにそれまでの区間よりも線路の造りが良く、レールの上を滑るように走行します。

自動車側も道幅が広がり走りやすくなりますが、こちらの線形アップはそれを上回ります。

まだ大して時間が経っていない間に駅を発車、また駅を発車と繰り返していきついに村上駅まで来てしまいました。

村上駅に到着して完全に停止した瞬間にラップボタンを押しました。

朝を迎えた村上駅

タイムは・・・54分18秒 時刻は6時24分 自動車よりも20分以上早い到着です。

およそ50kmの距離を進む間にこれだけの差がつくとは思ってもいませんでした。

普通列車の底力、思い知りました。このまま差を広げられるのでしょうか。

海沿いの遠回りなルートを進む羽越本線

村上駅を境に鉄道は海沿いを、自動車は内陸に抜けます。

問題はここから先です。

ここ村上駅では発車まで8分の停車時間があり、この間に自動車が接近してきます。

さらにこの先のルートにも問題がありました。

日本海を縫うように走る羽越本線に対して、自動車側、つまり国道7号は内陸をショートカットするのです。

村上駅から33km程先、新潟県最後の駅である府屋駅に入る手前で合流します。

それまでにどれだけ差を縮められるのでしょうか?今後の動向を見ていきましょう。

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