下道ドライブ 信濃・千曲川を超えて木曽路を走る

国道
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撮影日:2024年9月26日・27日

久しぶりに長い距離を走りたいと思い、涼しさを感じる頃にふと岐阜県方面へと行きたいと考えてしばらく車を走らせました。

2日目の朝になるまで行先は決まらずただ岐阜県美濃地方を観光したいとだけ考えて岐阜県を目指します。

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ー風景撮影の難しさ、鉄道とは違う問題点ー

十日町市

しばらく車を走らせるうちにある問題に気が付きました。

途中の風景をどうやって映そう・・・?と悩んだのです。

鉄道と違って両手はハンドルを握っているためスマホをつかむには手が足りないし、運転中に撮影するわけにもいきません。

各々に点在するコンビニや道の駅・ドライブインなどで立ち止まり風景を撮影、これしか解決策を思いつきませんでした。

信濃川と千曲川の名前が変わる境界付近、それに合流してくる支流のコントラストが美しい

国道117号線を走行中の私はそれと並行して流れる信濃・千曲川の風景を一枚でも納めようと待避所を探していました。

待避所は突然現れるため認識した時には急ブレーキを踏まなければなりません。

しかし後続の車のことを考えると停まることは容易ではありません。

車のいないタイミングでなおかつ直線が続き見通しの良い区間を見つけて停車、何枚か写真を撮ることに成功しました。

今後の風景もこういったタイミングに撮っているため、枚数が少なめです。

ー広くて走りやすい雪国の国道ー

県境

国道117号の道幅は広くて冬を除けば大変走りやすい環境です。

気付かぬうちにスピードを出してしまいがちですがメーターを確認、速度に注意します。

冬には一面の銀世界が広がります。

これまで国道は川に沿って左右を山に挟まれた土地を通ってきました、その風景に変化が見られたのは飯山市に入った頃です。

辺りに広がるのは四方八方に集落が点在する盆地、この地は童謡【ふるさと】の作曲者が幼少期を過ごした場所です。

黄金色に輝く田んぼと周囲を飛び回るアキアカネ、そんな風景が頭の中で独りでに流されています。

大半の田んぼが稲刈りを終えた後でしたが農村の風景は止まりません。

この広大な盆地はここから南西方向、長野市西部まで続いており私は今からその方向へ車を走らせます。

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ー険しさを増す国道19号ー

流石に交通量がそれまでとは桁違いに増える長野市内ではカメラモードを起動させる暇すらありません。

道路をそのまま素通り、市街地を抜けると道は千曲川の支流である犀川沿いを通ります。

千曲川本流よりも流れが速く思えます。

長野盆地を過ぎた後の道では平らな土地は見当たらずカーブの多い区間をひたすらに走り抜ける環境でした。

写真も長野市なのですが喧噪な雰囲気は感じられません、土地も狭いために市街地を作れないのでしょう。

そんな環境なので速度には常に気を配らねばなりません。

ガードレールを突っ切って川へドボン!なんて・・・想像すると震えてきます。

しかし交通量は多くないので安全運転に集中できることが救いでした。

川沿いを走るこの国道には道中に複数、道の駅が設置されており休憩することに困りません。

対向車の3分の1がトラックだったのでこういった休憩所があれば事故の確率も減らせるのでしょう。

こういった工夫のおかげで私は安心して走ることが出来、再び広い盆地へと差し掛かりました。

そこは松本盆地です。この頃には既に真っ暗でより一層神経を尖らせます。

鉄道であれば駅の到着時にかろうじて構内を撮ることが可能ですが自動車の場合はそうはいきません。

待避所も見つけにくく交通量も市街地突入で急増、とても撮影どころではありませんでした。

これももう少し工夫が必要だと学びました。

山間部を抜けた安曇野市明科地区から塩尻市平野部を抜けるまでおよそ30km、交通量は多かったです。

ここを突破するのに1時間を超える時間を要してしまいました。

ーもっと撮影しておけば良かった・・・宿場町の続く木曽路ー

塩尻市の国道を分ける交差点を進み松本盆地を抜けました。

その後は再び山沿いの道路に、これまで以上に安全に気を遣う必要が出てきました。

疲れも溜まり始めており、車中泊できる場所を探します。

岐阜県方面へできるだけ距離を稼ぎたいと考えていた私は道の駅を見つける度にまだ行けるか?それともここで休むか?と葛藤が始まります。

いくつかの道の駅を通過し大桑村に差し掛かったところでとうとう折り合いをつけることを決めました。

木曽川沿いを走ります。

2日目

おはようございます。ここは長野県大桑村、朝に小降りの雨がちらつき気温以上にひんやりしていました。

どこに行こうか・・・そう考えているうちに思い浮かんだ場所は岐阜県多治見市、夏の暑さと焼き物が有名な町です。

ここに位置する国宝建造物永保寺を訪れようと、目的地が明確となりました。

より一層ドライブの楽しさが増したことを覚えています。

どうやら私の場合、目的地が明確な法が快感を覚えるつくりとなっているようです。

故にもっと道中の写真を撮っておけば良かったぁ!とこの記事をキーボードで打っている時に後悔と反省の気持ちがこみ上げてきました。

本当に見ごたえある景色だったのに・・・何か道中の風景を映せる機能はないのでしょうか。

しかしこの景色を目にしておいて黙っているなんてことは出来ません。

喉元まで言葉が詰まっています、他に人に伝えたくてたまりません。

雨があがった後もさらに南東方面に移動していきます。

前日に塩尻市の平野部を抜けて以降、まとまった広い土地を見かけません。

それに坂道を登り下りの連続でアクセルとブレーキの踏みかえが忙しい区間です。

こういった区間が連続するからこそ、馬・荷物・それに人を休める場所が必要です。

その解決策が峠の手前に休める施設を造る、つまり宿場町が形成されたということでしょう。

そして自動車交通が発達した現代においてもアクセル・ブレーキ操作で大忙しという形で峠は私達にペナルティを与え続けます。

きっとこれからも峠の影響から逃れることは出来ないでしょう。

ー坂道に設置されたロードサイド店舗たちー

この峠の連続が途切れるのは岐阜県中津川市に入ってからです。

ここからは名古屋市に通勤・通学可能な町となり、鉄道の場合は名古屋行の便が多数接続されています。

車の交通量もここから大幅に増え平均速度も落ちてしまいます。

この増えた交通量のため合流や信号に目を光らせる必要があり景色など撮れそうにもありません。

こういった交通事情が終着の多治見市まで続くのでした。

片側二車線の典型的なロードサイド店舗、眠気が出てくればいつでも休憩可能な事はとてもありがたいことです。

しかし坂道となっているところがこれまでの国道沿いの街のイメージを変えてくれました。

この地形を見れば遠くに来たと一目で分かることでしょう。

ロードサイド店舗なんて全国どこへ行っても同じだとばかり思っていましたが、これなら国道沿いの街でも飽きずに走行できそうです。

飽きた頃に出てくる眠気も今回は発生せずに坂道の続くロードサイド店舗風景を多治見市まで楽しむことが出来ました。

そして今回の目的地である永保寺まであと少し、次回はその国宝永保寺の庭園風景を綴ってみたいと思います。

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