伝統的町並みと現代の雑居が両立する、越中八尾

建築物
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北陸地方も富山県の中央部まで東進してきました。あと1時間も走れば新潟県へ突入可能な距離です。しかしこの辺りには昔ながらの町並みが存在するのです、これを知ってて寄らないなんて選択肢はありません。

それまで走行していた国道8号線を右折して富山市を南へ下ります。この市域を流れる神通川は急流で遡ることに標高が上がっていきます、目で見て分かるほどの坂道で目的地に到着するまでほぼ全域で登っていました。

そんな坂を登り続けて丘陵地帯にぶつかるところにこの町並みは存在します。目の前には神通川から分岐した支流、井田川が作った段丘が広がりその両サイドに住宅が並んでいます。

伝統と現代が混じりあった風景ですね。

車を停めて段丘を登った先、左右を見渡すと広がる光景です。過去と現在が混ざったような街並みが特徴的で他の街を歩いている時に感じる過去に遡った感覚がありません。むしろ現代と融合した街と感じるのです。

歴史的な街並みの風情をしっかり残しつつ人々の生活感もにじみ出てくる、これまでこの街には3回訪れていますが他の街とはジャンルが違う気がして、親近感が湧いて何度も来たくなってしまいます。間違いなくこの独特の混じりあった光景の影響です。

とはいえやはり歴史的な街並みの一枚を残したいもの、どこかに良く映る箇所はないのかと歩き回っている時に何枚か撮ってみたのですが、この場所がベストでした。先程よりも統一された木造の色合いと瓦葺の屋根が確認できます。

この街並みを下っていった先には聞名寺(もんみょうじ)と呼ばれる寺院が存在し、天文20年(1551年)に移転されて以来、門前町として発展してきた歴史があります。

以前に訪れた際の画像です。ちょうどおわら風の盆踊りの時期で前が確認できないほどの賑わいでした。

この見上げる広さのお寺が聞名寺です。このお寺への参拝のために形成されたのが現在の越中八尾とされています。

そしてこの地は飛騨へと続く交通の拠点、養蚕と和紙の製造が主な産業だったようで富山藩の中でも指折りの裕福な街でした。祭りを始めとした行事は豊かな町や村で起こると聞いたことがあります、こういった行事が芽生えるのも頷けますね。

もちろん今後もこの場所に訪れるつもりでいます。それだけの魅力というものがこの街には存在するのです、ぜひ皆様も訪れてみてください。

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