坂を登って40分、アジサイと一緒にふもとを見渡す

新潟県
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撮影日:2024年6月20日

梅雨入り前の暑い日、新潟県田上町の護摩堂山ではアジサイが見頃と知り、その真っ盛りのアジサイを目でとらえようと駆けつけました。

まだ気温が上がりきっていない朝に登山口へと到着して40分の道のりを歩きだしました。あじさい園という名前なので公園のようなものだと思っていたのですが、軽い登山と表現するのが正しい場所でした。朝を選んで本当に良かった・・・。

山の入口、車が通れそうなほどの広さで歩きやすいのが幸いでした。

登山口前最寄りの駐車場には既に止められた自動車がずらり、考えることは皆同じのようです。しかし同時に良かった・・・とも感じています。その理由は野生動物です。ツキノワグマやイノシシとの遭遇は人間の数が多いほど避けることができるからです。これで野生動物の不安は取り除かれました。

登り始めて気付くのがあちこちに城跡の看板が目立つことです。どうやらここは平安時代後期に僧侶が修行の場としており、その後は戦国時代まで城として使われていたようです。道が広いのはそれが関係しているのかもしれません。

ガマズミの仲間でしょうか、こんな早くから実をつけるんですね。

あじさい園に向かう道中には他にも目に留まる美しい植物の数々が生えていました。最初40分のつもりだったのにこれだと山頂までの時間がさらに伸びてしまいそうです。

エゾアジサイ 野生種のアジサイです。栽培されているアジサイの原種は伊豆半島や箱根に自生するガクアジサイですが、野生種ならではの美しさがあります。

このオトメユリと呼ばれるユリの一種は現在、護摩堂山で実施されている里山再生プロジェクトの一環で植えられました。里山再生が達成された暁には是非とも眺めてみたいものです。

植物の観賞を楽しみながら登り続けていよいよ最終局面、山頂と書かれた看板が見えてきました。どんな景色が広がってるんだろうと期待を膨らませながらY字に分かれた道を進みます。

看板の地図を読み間違えて危うく反対方向に進むところだった時はヒヤヒヤしましたが、10m先のことだったのですぐに引き返して一安心。正しいルートを進みます。

正解のルートを進んだ時に現れた巨岩、何やら神様が飛び出してきそうな雰囲気です。

そして登り続けること1時間、ようやく山頂が姿を現しました。あじさい園を名乗るだけあって辺り一面には青く染まったアジサイが広がっていました。

ここまで来ると平な土地が出現して各段に歩きやすくなりました。余裕ができた私は広がるアジサイの写真をパシャリと撮り続けます。

この方角からは丘陵地帯を越えて五泉市を望むことができます。
スマートフォンで撮影しています。実際に目にすると映るもの以上の大きさに感激します。

長かった登山道もついに行き止まり、つまり山頂に到着です。雲がほとんどなくかなり遠くまで見渡せる当たりの日でした。

改めて眺めてみると越後平野は広大ですね。私も他県に出向くと新潟の平野の広さに驚きます。他県の場合、すぐにトンネルに入ってしまうのです。本格的に旅行を始めた当初、山がちな国とよく言われるのはこういうことだったのかと実感しました。

こうしてアジサイと山頂からの眺めを堪能した後は、気温が上昇する前にふもとへと戻ります。やはり下りは登りと比べてかなり速い、体感的にもあっという間に駐車場まで戻ることができました。また別の時期にも訪れたいですね。

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