訪問日:2024年7月21日
高崎駅から先は進行速度が一回り上昇し、景色の流れも速くなります。
まず乗車するのは湘南新宿ラインの小田原行です。
ここから都心部へ近づくにつれて混雑することは火を見るより明らかなので今の内に席を取っておきましょう。
高崎駅からは想像以上に乗ってきて風景を撮る暇がありませんでした。
ここから先はさらに乗客の数が右肩上がりなので景色は撮れそうにありません・・・お許しください。
その後は埼玉県へと突入しました。
熊谷駅を過ぎると快速運転を開始しました。
それまで途切れ途切れに現れていた畑も姿を消して住宅街が永遠と続く光景へと様変わりです。
首都圏の人口のすさまじさがわかります。
列車は乗客を増やしながら、さいたま市→豊島区→新宿区→渋谷区→川崎市→横浜市と都心部へ近づき、そして離れていきます。
そして神奈川県の人口集積地帯を抜けたところでようやくスマホを取り出して外の景色を映すことが叶いました。
混雑状況も落ち着いて空間に余裕が出来た頃に外の様子を撮影、住宅街の奥には地平線まで続く相模湾の姿を確認できました。
湘南地方のニュースをよく目にしますがこの風景を見ると納得です。列車を降りて海水浴に浸りたくなりますね。
小田原駅で接続する熱海行に乗り換え、斜面と太平洋が接近するエリアを駆け抜けます。
湘南地方の海水浴地とは異なり人を寄せ付けない自然の力を感じられる風景です。
熱海駅から乗り換えた後、眠気が襲ってきたため私はウトウトしながら座席の下を向いたまま時間が過ぎていきました。
静岡駅付近で一度目を覚ましてすかさず窓から撮った写真が静岡市を流れる安倍川でした。
東海道本線を通る際にいつも、なぜか確認したくなる川です。
河原の広さに対して心配になるほどのチョロチョロの流れ、河原の石も大きく地下に染み込んでいることが原因のようです。
ここを通り過ぎて再び眠気が襲いウトウトしました。
島田駅での乗り換え後もそれは変わらず、目を覚ましたのは日が暮れた浜松市に入ってからでした。
列車は静岡県一の人口を誇る政令指定都市浜松市の代表駅、浜松駅に到着しました。
静岡駅周辺と比べると開けた空間だなと感じます。
平野部が広く機能が分散しているからでしょうか、駅も静岡駅ほど混雑している様子は見られません。
しかし豊橋駅方面へ向かう需要はあるようでそこそこの乗客が既に座っていました。
45分程であれば立っていても支障はないでしょう、この先の浜名湖を写真に収めておきたいのでむしろ好都合と言えるでしょう。
浜松駅を出て15分、浜名湖が姿を現しました。
日は沈んだ後で昼と夜の境界といえる時間に通過したことで普段とは違う幻想的な光景となりました。
汽水湖なので浅いイメージがありましたが底は見えません、流れも強烈で川と錯覚するほどです。
そして浜名湖といえばウナギ、どんな味がするのでしょうか?
浜名湖の幻想的な風景に心が洗われました。空が暗くなる前にここを通れたことは幸運としか言いようがありませんね。
ここから先は夜を迎え外を映すことが出来ません、しかし私は日付が変わるまで西へ進み続けました。
ここから先は文章のみの記述となります、ご了承ください。
豊橋駅からは移動速度が飛躍的に向上し、名古屋鉄道に対抗する新快速が登場します。
乗り込んで19:34に発車した直後からその力を発揮してくれました。
最高速度は120km/h、これまで私が自動車で出したことのある最高速度110km/hを超えています。
このスピードで三河地方の駅をビュンビュン飛ばしながら名古屋市へと近づきます。
この調子なのでスピード面で言えば自動車では歯が立ちません。現にこの区間、私は迷わず鉄道を選択します。
愛知県は西側に人口の多くが住んでいます。
人口分布のとおり、豊橋発車後、岡崎→安城→刈谷と名古屋に近づくにつれて住宅やマンションが増えていきます。
昼間に通った埼玉県を彷彿とさせる光景です。
三河を抜けて尾張地方に突入するころには列車のすれ違いも増え、いよいよ大都市に入ってきたんだと感じさせる姿です。
名古屋駅近辺ともなれば高層ビルが立ち並び人の流れもそれはそれは巨大なものです。
農村部育ちの私はこの大群に流されないようバッグを握りしめ座席に深く腰掛けました。
そしてターミナル駅を過ぎ去るのを待ちます。
名古屋駅を去った後もスピードは衰えることを知りません。
尾張地方を北西に進み続け木曽川を渡った先には岐阜駅が存在します。
ここまでは20分と少し、隣町のような感覚で向かうことが出来ます。
岐阜市中心部の柳ヶ瀬が衰退してしまったのも仕方ないのかなと岐阜市に同情してしまいました。
ここから先は旅客需要が瘦せ細るためか列車は快速運転を終了して各駅停車へと変わりました。
ただし駅間が離れているために著しい速度低下は感じられず、終点の米原まで順調に走行してきました。
米原駅はJR東海とJR西日本の境界駅、到着したホームの向かいにはJR西日本の顔である新快速が停まっています。
英語表記ではSpecial Lapidであり通常の快速とは一線を画しています。
これまで乗っていたJR東海の新快速(英語表記はNew Lapid)と比べても期待が高まります。
列車は姫路行で大阪市に近づくにつれて通過する駅が増えていきます。
もう真っ暗なのに寝かせてくれないだけの面白さがそこにはあるのです。
滋賀県もまた西側に近づくほどに人口が増えていき、駅の様子も賑やかさを増していきます。
特に草津市に入ったあたりからは騒がしい雰囲気となり、列車のスピードも上がったような錯覚を受けました。
この調子で滋賀県内最後の駅である大津駅を発車した後に一大拠点の京都駅へ到着しました。
京都駅に入線したのは夜の10時半近く、国内外問わず人気の観光地ですがこの時間にもなるとホームの客も減って見通しが良かったです。
京都駅から大阪駅間は新快速の走行区間でも最も力を発揮する区間と言えるでしょう。
最高速度である130km/h近くで爆走を続けて見る見るうちに駅を通過していきます。
滋賀県西部を大阪の通勤圏内に取り込めたのも頷けるスピードです。
この調子で高槻→新大阪と停車した後に大阪駅に入線です。
ターミナルとだけあってこの駅では流動があり乗客が入れ替わりました。
おそらくこの先の三ノ宮駅や神戸駅、それに明石駅で降りるのでしょう。
残すはあと1時間、しかしスピードは緩めません。
複々線化されたJR神戸線(東海道本線)の高架を西へと進みながら終点を目指します。
三ノ宮、神戸、明石と徐々に車内の乗客を吐き出しながらついに終点の姫路駅へと到着しました。
到着する頃には日付を回っており駅員に2日目のサインを押してもらって改札を出ることができました。
初日とはいえ、長すぎました。
クタクタになりながらも駅に近いインターネットカフェへと歩き、体を休めました。
今回、全工程を通して日が落ちてからの撮影がお粗末すぎたことを反省しています。
改善策として次回からはもう少し撮影ポイントを増やそうと思います。