訪問日:2024年7月21日
JR全線の普通列車が乗り放題となる青春18きっぷ、これを使って長い距離を移動してみたいと思います。
今回は関東を経由してそこから先はひたすら西へ、最終的に九州へと向かうルートです。
このルートであれば実質、交通費0円です。
この日は新津~姫路まで向かうことが出来ましたが、今回の記事ではそのうち新津~高崎までを綴ります。
出発する駅は新潟市秋葉区の新津駅、始発の5:34発に乗るつもりでしたがなんと寝坊。
次発の6:25発に乗り込み新潟県を南下します。
列車が入り私の中のスイッチもオンとなります。
車内の座席は6割程が埋まっており多数派の学生の中に大人が混ざる構成でした。
この中で終点の長岡まで過ごすことになります。
新津駅を出発した列車は越後平野の端を伝って南へ下っていきます。
田園と住宅街が繰り返される風景の中を最高速度100km/hで走り抜ける姿は気持ちの良いものです。
そうして列車は終点の長岡駅へ到着、改札を出て駅舎を眺めました。
新潟県内で最も大きな駅はもちろん新潟駅ですがそれに次ぐこの長岡駅も圧倒される大きさだと思います。
パッと見ただけだとこちらの方が大きいのではと錯覚するほどです。
発車時刻が近づいてきたので改札に入ってホームへと降りました。
ここで入線してきたのが特急しらゆきです。
新潟から北陸新幹線の通る上越地方を結ぶ特急列車で4往復が運転されるのみで遭遇することがラッキーです。
しかも期間限定の塗装である上沼垂色でした、これは幸運が訪れる前触れでしょうか?
今後も充実した旅行となることを願います。
長岡駅を発車した車両は越後平野を抜けて米どころ魚沼の地を南下していきます。
標高は緩やかに上がり始め信濃川の両端には秋に出荷されるであろう稲があちらこちらに育てられていました。
住宅の数は越後平野に比べて少なく、里山が迫り標高が上がっていく風景も相まってよりのどかさを感じます。
この風景が2時間もすれば住宅街へと変わるのですから日本の広さというのはかなりのものです。
列車は越後山脈を貫くトンネルを抜けて群馬県の水上駅に到着しました。
駅構内にはリュックを背負った利用客が多数おり、登山客の需要が存在することがわかります。
確かにこの奥には谷川岳がそびえます。
線路は流域面積日本一の利根川に沿って標高を下ります。
沼田→渋川→新前橋と先へ進むことに住宅と車の数が増えていき、市街地が近づいていることが肌で感じられて面白いところです。
旅行した2024年7月21日時点の最新人口統計では関東7都県の合計人口はおよそ4360万人です。
そして東京23区に近づくにつれて人口密度も高くなっていきます。
中心部に到達するころにはどれだけ賑わっているのでしょう、頭の中で妄想が膨らみます。
高崎駅まで到達しました。
普段であればゴール目前の感覚に包まれるものですが今回の目的地は遥か遠くです。
物語でいえば章が変わったにすぎません。気を抜かずに先へと進もうと思います。