青春18きっぷを使って長距離旅行 鹿児島県の天然記念物を見に行く 揖宿神社の社叢林編

建築物
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訪問日:2024年7月23日

今日はいよいよ鹿児島県を観光する日、今回は指宿市、揖宿神社の社叢林に生息する亜熱帯植物を見に行こうと思います。

早朝の天文館は人もまばらでせわしさは感じられません、お昼頃には一体どれだけ人が増えているのか?興味が湧いてきますね。

国鉄型の車両を引きました、引退する前に乗った証を刻んでおきましょう。

駅構内には既に学生を中心とした乗客でいっぱいに、座れるかどうか分かりません。幸いその不安はすぐに取り払われることになり、ふかふかの座席に腰を下ろし発車を待つことになりました。

これから走行する指宿枕崎線は揺れが激しいとよく聞くので、一体どれほどのものなのか肌で感じてみたいものです。

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乗車しての感想は想像していたほどの揺れではないでした。少し期待外れ感もありますが普段使いの乗客にとっては揺れは少ない方が良いに決まっています。乗り心地の悪化を防げていることも乗客が多い理由の一つなのでしょう。

鹿児島市郊外には教育施設がそこそこ充実しているようで、特定の駅で高校生の波が続々と降りていく姿が見て取れました。

郊外部分も離れてくると線路は錦江湾を縫うような走行を始めました。湾内だけあって波が穏やかで沿岸には工場があちこちに点在していることが印象的です。船の往来もあり活気を感じられたのは大きな喜びでした。

観光地とだけあって駅前は歓迎ムード漂う街並みでした。

駅前に立ってみると、海沿いだから涼しいだろうと甘い考えでいた私に現実を見せてやると言わんばかりに熱気が襲ってきました。この時間の気温を調べてみると35.0℃、目的地は3km程先ですがこの暑さなので私の方が音を上げてしまいます。

本来は歩いていく予定でしたがここはタクシーに頼ることにしました。

住宅街の狭い道を抜けた先にいきなり鳥居が現れタクシーを降りました。マップがなければ自力でたどり着くことはまず不可能でしょう。

鳥居の中には誰もおらず周りにも人間の気配を感じられません。鳥居の外は住宅が広がっているため中に踏み入れた瞬間に気配が消えるのはさすが神の世界と言えますね。

境内には西日本に多いクスノキがあちこちに、主役は冬でも葉の落ちない常緑樹です。私の地元では冬になると葉は全て落ちて雪で真っ白に、桜が散り始める頃にようやく葉は芽吹くのですがここは冬でも緑豊かなはずです。

神様に感謝を伝えて境内を探索させていただきます。

クスノキ

まずはクスノキの巨木です。どっしりと構えており根本に近い部分はゴツゴツした岩にも見えてしまいます。台風などでも余裕で耐えて見せることでしょう。

オオタニワタリ

幹からニョキっと生えるオオタニワタリを素通りすることなどできません。この種が生える場所としてまず思い浮かぶのは沖縄です。指宿市も薩摩半島の先端部にある自治体ですから亜熱帯風味の植物が混ざっているのでしょう。

こういった境界部に足を踏み入れていると気付いた瞬間に異世界に巻き込まれたかのような雰囲気に飲み込まれて興奮したことを覚えています。今度はもう一か所、境界部の特徴を持つ大隅半島にも出向いてみたいですね。

笹の葉に似ているゲットウ

社殿の後ろ、社叢林を歩いている時に目に留まったのがこの植物です。恐らくはゲットウという生姜の仲間でしょう、これも沖縄ではよく見かけ、現地に行った際にはこの植物を見つけることが楽しみの一つとなってしまいました。

天然記念物のため持ち帰ることは出来ませんが沖縄の方がこの葉にご飯をくるんで食べていたように私も同じものを味わってみたくなりました。

駅周辺にはのんびりした時間が流れていました。

乗車したのは指宿から2つ先の二月田駅、この駅が最寄りだとタクシー運転手に言われ歩いてたどり着きました。今回やってきたのはJRに入ってからの車両で往路よりも快適に移動できそうです。

往路よりもさらに青く輝いているように見えます。

復路の空と海は行きよりも青さが増しているように感じました。地元である新潟よりも低緯度に位置する地域ですから日差しも強いのでしょう。

今度は鹿児島市内の天然記念物を見に行く予定です、青々と茂る草木の群衆を眺めるのが楽しみですね。

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