訪問日:2024年10月22日
秋らしい天気が増えてきたこの10月下旬、標高が高い地域では木々が色付き始めています。
私の住んでいる新潟県下越地方ではまだまだ先の出来事ですが富士山の麓はどうでしょうか?
実際に見に行ってみましょう。
ーまだまだ紅葉までは程遠い、青々茂る新潟県・長野県ー
山中湖は標高が900m近くある涼しい場所、道中の新潟県内では100mに満たない箇所が多くまだまだ青葉が茂っていました。
新潟はまだまだ色付きそうにない
広大な越後平野はまだ青葉、森の中は実りの季節であり林床にはドングリがゴロゴロ転がっていました。
山中湖周辺はここより季節の進みが早いはずなので色付いているのか、期待と不安が混じります。
・・・結論を言ってしまうと山中湖の周辺も見渡す限りの青葉でした。
背丈の低い一部の種は色付きが始まっていましたが広い範囲で楽しむにはあと10日程必要なようです。
しかし天気の良さと全貌を露わにした富士山の迫力はそれをかき消して結果的に行って良かったなと感じながら終わることができました。
長野県に入ってもまだまだ青葉
国道117号・JR飯山線沿線を西に進んで十日町市→津南町→栄村→野沢温泉村→飯山市と見渡します。
しかしどこも青葉ばかり、訪れるにはもう2週間必要みたいです。
そして飯山市を抜けて長野市へと入ると交通量は激増、とても道中の写真など撮れたものではありませんでした。
長野市は標高300~450mの盆地ですから当然ながら色付きはまだ先のことです。
しかし左右に連なる山々の上では色付きが始まっていました。
こういった光景が長野市を抜けた後も目的地まで続き麓と山頂のコントラストを楽しみながら進みました。
まだ青葉だった長野県内をその後も進み続けます。
峠を越えて山梨県へ入った頃にはすっかり日は落ちて木々の色を見分けることが出来なくなりました。
この時既に私は長野県内でこれなら山梨県内も期待できないなと少々下がり気味でした。
そんな気分が道の駅を発車した20分後にあそこまで変わるとはこの時は考えてもいませんでした。
ー写真に載った山が目の前に!晴天の中にそびえる富士山ー
何度見ても動かない・・・巨大さに圧倒された目の前の富士山
清々しい天気の中、湖から遠くを見渡すとどっしりとそびえ立つ高い山が目に入ります。
紛れもなく日本国の最高峰富士山です。
間違いなく実物を目にしている私ですが私の脳は混乱を起こしているようでこれは幻覚じゃないのか?
こんな考えが頭の中を微かによぎります。
しかし何度目を瞑っては開いてを繰り返しても目の前には富士山が存在します。
ようやくこれは本物だと脳が理解してくれたため、もっと広範囲を歩いてみようと思い公園を動き回りました。
すると周りにいるのは多くの外国人観光客でした。
富士山の方向にスマホを傾けてポーズを決める人々、よく見る姿です。
やはり風景を目にして感じることはどこへ行っても似通っているんだなとこの時はそう感じ外国人観光客に親近感が湧きました。
公衆浴場のように押し寄せる鳥の大群
山中湖は鳥たちの休み場ともなっているようで公衆浴場の如く大量の鳥が集まっています。
奥に見えるのはオオバンという鳥で沖縄本島の固有種であるヤンバルクイナの仲間です。
ハクチョウも泳いでおり近づいてみると種類はコブハクチョウ(北米原産の外来種)でした。
原産地ではサイレントスワンと称されることがあるほど鳴く様子を見せません。
現に今回もこの種が鳴いてるところは見られませんでした。
ー離れてもよく見える富士山、世界遺産指定も頷ける存在感の大きさー
私はこの後、富士吉田市という山中湖村の西側にある自治体へと進みました。
山中湖村と比べて人の密集具合が高く車は混雑を極め、私が富士山駅へ着く道中にも激しい渋滞に巻き込まれました。
平日でしたがこの交通量、ファナックの工場が位置する忍野村への通勤と富士山見物の観光客が重なった結果でしょう。
ようやく辿り着いた後、私は駅直結の駐車場に停めて写真の位置まで歩きました。
そして改めて道路を見渡すと凄まじい交通量です。人口が密集している証でしょう。
この鳥居が続く交差点で私は待ち合わせしていた知人と合流し、久々の再会を喜びました。
普段は一人で動く私ですが知人と再会して街を歩いた時の楽しさは貴重なもので何度も体験したいと感じます。
もはや最初の紅葉が見たいという欲求はどこへ行ってしまったのか・・・
後から見返すとそう感じてしまうほどに記憶に残る観光となりました。