撮影日:2024年9月5日
行きは特急列車でしたが今回は普通列車に乗って終点の高松駅まで目指します。
普通列車ということで18切符での乗車が叶い通常、1640円の距離を切符一枚で移動できました。
ー学生で賑わう徳島市近郊区間ー
行きよりもかなりのんびりした移動となります。
終点に着く頃には周りが真っ暗になっていることは間違いないでしょう。
列車内は学生が多くを占めており私のような観光客は少ない時間帯です。
発車した後も車内からは学生達の話す声が途切れることはなく平日によく見られる光景といったところでしょう。
何人かに一人、学生に混じる社会人が物静かに座っている姿とは対照的です。
そんな賑やかな車内も徳島市から離れるにつれて隙間が目立ち始めます。
ー西に沈む夕日から離れられない!何度もカメラを起動した高徳線ー
停車中に眺めた太陽
高徳線は単線で写真のように普通列車は行き違いのために長時間停車することが多いです。
そして数分停車していると特急列車が通過していきます。
この間に西を向くと微かに黄色く染まった太陽が見えました。
あと1時間もしないうちに地平線の向こう側に沈んでしまうでしょうが、列車内で美しい夕焼けが見られるかもしれません。
眠気は一気に覚めて席を立って運転席付近で外を眺めました。
走行中も風景を忘れない
日が沈んでは何も見えなくなります、その前に山なり海なり写真に収めておこうと思います。
特急列車に乗っている時と比べて自由に席を動き回れるので座っている席とは逆方向が映せることが強みです。
香川県と徳島県の北東部に関しては険しい山々が続く四国のイメージとは違った景色が続きます。
なだらかな山と一緒に目に入る田んぼや畑は他の場所よりも豊かに、色鮮やかに見えました。
山の力は偉大ですね。
周りがモヤモヤになるほど美しい・・・日没間際の線路とその周辺
そしていよいよクライマックス、待ち望んだ夕焼けの光景です。
その美しさは言葉にしようとしても、私のボキャブラリーでは到底足りません。
これか!と感じても「おいおいそれだけかよ?」と言わんばかりに太陽の方から魅せてきます。
太陽そのものだけでなく反射した光もまた幻想的で目を離すことはできません。
フィクションのワンシーンが現れた気分!
これは映画のワンシーンなのでしょうか?そう感じざるを得ないほどの絶妙な光具合です。
ドラマやアニメの夕焼けシーンはしっかりとした現実の風景が元になっていると気付いた瞬間でした。
現実じゃあり得ない・・・そうやって損をした気分になっていましたが私は周りを見渡す能力が乏しいようです。
この夕日はそれを改善するきっかけとなってくれました。
丘の端にゆっくりと日が沈んでいく姿に見とれてしまいます。
じっくりと眺めていると太陽が丘の下へと沈んでいく様子が観察できて面白いです。
その速度は時計の針のようにゆっくりとしたものなので目は開きっぱなしでした。
このタイミングを運転停車中に見られたことはまさに奇跡と言えるでしょう。
こんな偶然に出会えるなんてこの先何があるかなんて予測がつきません。
日の入り後は一気に空が黒く染まっていきます、山も海も川も何も見えなくなり終点に到着するのをひたすら待ちます。
そして街に光るライトが目立ち始めたら終点の高松駅は近いです。
カメラには映りませんがライトに照らされたアスファルトやビルの壁が見え、私も降りる準備を始めました。
まだ寝静まるには早すぎる時間帯、この後は高松市中心市街地を歩いてみようと思います。