訪問日:2024年11月27日
あと1週間も待たずして冬に突入する時期ですが、京都では紅葉が見頃のようです。
秋の京都、聞いただけで風情があります。
その実態はどのようなものなのか、この目に焼き付けてこようと思います。
ー夜明けの京都駅ー
世界的に名の知れた観光地なので早朝とはいえ人でごった返しているものだと思っていました。
ところが駅舎を見渡すと奥がしっかり見える程度の人だかりでした。
ホームは混んでいた
駅舎付近に人が少ないので安心したのも束の間のこと、
嵯峨野線(山陰本線)ホームでは人が列を成して待っている姿を見つけました。
乗客は国内外問わない観光客が一番多く(私もその一人)次に学生、まばらに通勤客といった感じでした。
ー鳥の鳴き声響く渡月橋ー
何駅か通り過ぎた後に目的地の嵯峨嵐山駅に到着しました。
私以外にも多数の乗客がこの駅で降り、駅舎からは人の流れが作られていました。
この駅から渡月橋まではおよそ10分、他の観光客の列についていくように目的地まで向かいます。
ようやく色付き始めた渡月橋
他の観光客の跡を付いていき目的地の渡月橋が見えてきました。
嵯峨嵐山駅から10分、秋の渡月橋へとたどり着きました。
奥の山は色付きが始まっており個人的には60点程の満足度です。
そしてそれ以上に目を離せなかったのは橋の下を流れている桂川です。
人間のような躍動感あふれる川の鳥たち
紅葉を見比べることが目的なのにその目的から目を逸らせる程のインパクトがありました。
この川のほとりには多数の鳥が狩りに夢中になっていたのです。
実際に鵜やシラサギなどが潜水して魚をくちばしに咥えている姿を何度も目撃しました。
野生生物のドキュメンタリー番組でしか見たことのないあの光景を私は今、目の前で確認できたのです。
この時には「京都まで遥々やってきた甲斐があった」心の奥底からそんな言葉が出てきた気がしました。
それだけではなく上空にも多数の鳥が飛び交い一羽一羽に力強い生命力を感じました。
鳴き声とはばたく翼の音、それに勢いよく流れる川の音が絶妙に混じりあい、まさに躍動感というものが伝わりました。
到底私の力なんて足元にも及ばないんだろうな・・・そう圧倒されると同時に野生生物の神秘さを改めて感じ取りました。
より近くで見ると美しい渡月橋の紅葉
鳥に圧倒された後にもう一度橋の方向を見ました。
すると奥の方が鮮やかに色付いていることに気付き、近付けばもっときれいかもと思い橋を渡りました。
橋を渡るにつれて山はどんどん迫ってきます。それに伴い紅葉も鮮やかさを増してきました。
橋を渡り切って流れの止まった船乗り場らしき場所に移動します。
渡る前にはぼやけていた紅葉もここまで来ればより鮮やかに、木々一つ一つの細かい色の違いを観察することができます。
木々のコントラストを眺めながらゆっくり移動する時の満足感ときたら渡る前とは桁違いのものでした。
先人達もきっと同じ光景を見て神秘を感じたのだろうと想像できます。
橋を渡って正解だった、本当にそう感じました。
川沿いの紅葉を目にしたら今度は庭園の風景を見たくなってきました。
ちょうどここから5分程の場所には天龍寺と呼ばれる寺院と庭園が存在します。
是非とも寄ってみましょう。